くら動物病院 佐賀県佐賀市西田代1丁目6番1号 TEL:0952-20-1470

未分類

冬の寒さ、乾燥対策について

寒い冬がやってくると、わたしたち人間だけでなく、わんちゃんやねこちゃんたちの健康にも配慮が必要です🐶🐱

気温が下がると血流が滞りやすくなったり、粘膜が乾燥しがちになり、それが免疫力の低下につながることがあります。したがって、室内の適切な温度管理や湿度管理が重要です。
ヒーターの近くに居させる場合や電気カーペットなどを使用する場合は、低温やけどの危険もあるため注意しましょう🔥

①室温は犬で20℃前後、猫で20~28℃くらいが目安
②湿度はおよそ50%前後(40~60%くらい)を保つ

また、水分補給も忘れずに行い、脱水症状に気をつけることがポイントです💧冬場は空気が乾燥しやすいだけでなく、水を飲む量が減ってしまい、より脱水傾向になるわんちゃんねこちゃんも多いです。様々な工夫でしっかりと飲ませてあげることが大切です😊

①水を少し温める
②気が向いた時に飲めるように水を飲む場所を増やす
③普段ドライフードの子はウェットタイプのフードに変えてみる

免疫力の低下や乾燥・脱水は様々な疾患の引き金や悪化要因になります🐶🐱代表的なものとして、

①感染性の呼吸器疾患・・・いわゆる犬のケンネルコフや猫カゼ等です。原因はウイルス性や細菌性など様々ですが、咳、くしゃみ、鼻汁の増加、目ヤニや涙等の症状がみられます。悪化すると元気食欲の低下もみられるので注意が必要です。
②膀胱炎・・・原因は様々で、細菌や結石、ストレス等が原因となります。脱水は尿の濃縮や排尿回数の低下に繋がり、より膀胱炎を悪化させる要因になります。少量頻回の排尿や血尿、トイレ以外の場所での粗相などがみられます。特に雄の尿道閉塞(完全に尿が出ない)は命に関わりますので注意が必要です。
③気管虚脱や喘息・・・呼吸器疾患やアレルギーの中には乾燥が引き金で悪化するものがあります。梅雨の時期には除湿、冬場には加湿が有効です。

健康的で快適な冬を過ごすために、少しの気遣いをプラスして、愛するわんちゃんねこちゃんたちを守りましょう🌟